近未来航法

予測不能な現代社会を生き抜く知的サバイバル術

戦略論

なぜ魅惑的なサッカーが琵琶湖から生まれるのか 〜選手権大会・近江の考察〜

先日、何気なく高校サッカーをテレビで観た。今年はどこが勝ち上がってきているのかと思ってつけた試合が、たまたま神村学園vs近江だった。 なんの予備知識もなく観はじめたこの試合で僕の目を釘付けにさせたのは、最後尾3バックの左に位置しながら、試合を…

『キングダム』で学ぶ戦略的チームビルディング

僕は企業や個人における戦略支援を職業領域としており、戦略立案にあたって重要なファクターになってくるのが、いかに“時代の空気を読むか”ということに尽きる。 今日の目次 時流と世界観 『キングダム』から学ぶ最強の組織戦略 『キングダム』の黄金比的に…

NewsPicksは情報コンテンツの「ブロックチェーン」だ!

久々の記事更新。 人間ってのは特定の問題に対峙したりとか満たされた生活を過ごしていると、不特定の他者に向けた言葉を失くしてしまうものらしい。なにかを渇望したりとか、希求しているときにこそ他者を見つめる眼差しが生成され、言葉として表出するもの…

人生を意のままに操る!“コントロール”の技法

数年前にドバイの王族とも親交を持つ、とある億万長者と知り合った。俺よりも幾分か年が上なのだが、パッと見た感じは実年齢よりも若めのあんちゃんみたいで、とてもじゃないが成功者には見えない。落ち合った場所も新宿駅近くのごく普通の喫茶店で、その人…

“帝王学”を学べ!

冷酷な云い方だが、他人と同じことをしていては人並み以上の人生なんて手に入らない。慰めのように金のかからない趣味に没頭したり、自己欺瞞的な消費を繰り返して現実から逃げてるだけの人生。少なくない妥協と隣り合わせのクソみたいな生活から抜け出すに…

砕かれたリージョ・プラン ~三木谷浩史に理想はあるか?~

4月17日、ヴィッセル神戸のフアン・マヌエル・リージョが監督を解任された。ようやくJリーグが面白くなってきた矢先でのショッキングな事態に、いろいろ思うところはあったのだが、正直うまく言語化できないでいた。なぜ言語化できないでいたのか。それは稀…

明日を生き抜くために、『世界観』という名の武器を授けよう

世の中は<世界観>で出来ている 映画やドラマみたく、あたかも筋書きが存在するかのような現実の出来事。そんな体験、あんたにはないだろうか。絶対的な何かに支配され、突き動かされているような感覚。それを神と呼ぶか、偶然の導きと取るかはあんた次第だが…

ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』⑤

久かたぶりの、ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』シリーズ。どうもシリーズものについてはいつでも書けると思うと、筆が遠ざかってしまうものだ。今回は13篇中8篇目にあたる九変篇だ。もはや云うまでもなく、読み下し文に原文、俺の超訳と解説を懇切丁寧…

ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』④

ブラジリアン柔術で使う「孫子の兵法」、ようやく13篇中7篇目にあたる軍争篇にさしかかった。これ以前の篇はわりと概念的で抽象的な内容だったのが、ここからはうってかわって実利的なノウハウ集になっている。しかし、さすがは孫子。たんなる教訓にとどまら…

ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』③

ブラジリアン柔術で使う「孫子の兵法」シリーズ、第3回にしてようやく13篇中6篇目となる「虚実篇」に到達。これ以降のトピックは賞味のところ、方法論的な戦術の範疇になるので、この虚実篇が孫子の説く戦略の中で最大のハイライトといって過言ではない。 他…

ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』②

ブラジリアン柔術で使う「孫子の兵法」シリーズ、2回目となる本記事は個人的にも孫子の思想が結集した重要な章と考えている「形篇」と「勢篇」へと突入する。観念論的な、独特の語法とコンセプトに関する言及が多く散見されるが、含蓄ある深い示唆が随所に散…

ワールドカップにみるモダンサッカーの展開

今回のサッカーワールドカップは間違いなく面白い。まだ5日目を経過したばかりだが優勝国の本命であるドイツの初戦が黒星だったり、ブラジル、ポルトガル、スペインなども精彩を欠きドロースタートだったりと、すでに波乱の様相を呈している。大会前から今大…

ブラジリアン柔術に効く『孫子の兵法』

以前に「孫子の兵法」について書いたことがある。孫子の戦略の奥深さ、知見の深さ、その普遍性に改めて気づき、"生き方のテキスト"として感慨に耽ってしまったわけだが、テキストというのは実践で使えなければ意味がなく、無価値なものでしかない。 www.sand…

戦略考

おなじ1冊の本が、人生の転機でまったく違う読み方になるってことがある。それは多くの場合が“古典”といわれるもので、知識と経験の蓄積によって獲得した、ある種のフィルターをとおすことで、まるで立体かのように違った角度から読めてしまうのだ。 まさに…

戦略原論 ~戦略的なるものの正体~

世の中を支配する真理みたいな、絶対的な法則性が存在するんじゃないか- 20代の頃、おぼろげながらにそう考えてた。 その真理を構成する因子さえ理解してしまえば人生の勝者になったも同然、とばかりに盲信した俺は古今の戦史を紐解いて軍事研究に勤しむよ…

非・論理思考のサバイバル処世術

こうすれば成功するみたいな。チープで最大公約的に自己啓発を促したいワケじゃねえから、なんとなく流入しちまったって人たちはそのまま直帰していただいた方がいいかもな。ここに書いてあること、どう解釈するかはあんた次第だからさ。 「世界のエリートは…

国際関係論で観るワールド・サッカー

来年のワールドカップの行方をうらなう前哨戦、コンフェデレーションズカップもいよいよ大詰めで4強が出揃った。個性際立つ監督たちの手腕と世界トップレベルのテクニシャンがしのぎを削る欧州リーグも好きなんだけど、なんといってもお国柄が顕著に出るナシ…

生き方としてのクリエイティビティ

クリエイティブな生き方ってのが存在する。 2016年現在もいまだ現役のはずなんだけどさ、2005年に日本人として初めてのNHL契約選手となった福藤豊っていうアスリートがいる。NHLはカナダと米国にまたがる世界最高峰のプロアイスホッケー組織で、MLB、NBA、NF…

漫画キングダムを支配する大戦略

先日、録りためていた地上波のテレビ番組を整理していたら情熱大陸が漫画家・原泰久だったので見てしまった。 基本的に漫画はほぼ読まないんだけど、NHKでのアニメ版を見たことから『キングダム』にすっかりハマってしまい、以来ずっと読み続けている。もと…

革命的批評宣言

企業のネットが星を覆い、電子や光が世界を駆け巡っても、国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない現代 俺らは一体、次の時代に何を残せるというのだろう… 「僕は耳と目を閉じ口を噤んだ人間になろうと考えたんだ。だが、ならざるべきか(I thought…